20代ITエンジニアの年収は、職種や担当工程で差が出やすいものの、まずは300万円台後半から400万円前後が一つの目安です。

「自分の年収は低いのか」「未経験から入るとどのくらいなのか」「転職でどこまで上げられるのか」が気になって、このページに来た方も多いと思います。

この記事では、20代ITエンジニアの平均年収、職種別の目安、経験年数ごとの見方、年収を上げる転職戦略を整理します。公開データだけで年収を断定するのは難しいため、各数値は出典を明記しつつ、あくまで目安として読んでください。

20代ITエンジニアの平均年収

dodaの「平均年収ランキング 2025年版」では、技術系(IT/通信)の20代平均年収は398万円でした。20代ITエンジニアの年収を考えるときは、まずこの水準が参考になります。

ただし、同じ20代でも、未経験から運用・テスト寄りの職種に入るケースと、開発経験を積んで設計や上流工程まで担当するケースでは年収差が出やすいです。未経験者や経験1年未満では300万円台前半から中盤、開発経験や設計経験がある20代後半では400万円台に乗ることもあります。

そのため、20代ITエンジニアの年収を見るときは、平均値だけでなく、職種担当工程自社開発か受託かクラウドやセキュリティなどの専門性があるかまでセットで見るのが大切です。

職種別の年収目安

以下は、dodaの職種別データのうち20代の金額を中心に、20代ITエンジニアが比較しやすい職種を抜き出したものです。実際の求人では企業規模や地域で上下するため、あくまで目安として見てください。

職種20代の年収目安補足
SE/プログラマ394万円前後開発経験の有無で差が出やすい
サーバーエンジニア411万円前後設計構築まで入ると上がりやすい
ネットワークエンジニア396万円前後運用中心か構築中心かで変わる
システム開発/運用404万円前後保守運用だけでなく開発比率も重要
セキュリティエンジニア424万円前後専門性が評価されやすい領域
スマホアプリエンジニア404万円前後実務経験の有無が影響しやすい
デバッグ/テスター345万円前後QA設計や品質改善まで広がると差が出る
運用/監視/保守350万円前後入口になりやすいが上流経験が重要
ヘルプデスク327万円前後IT職への入り口としては現実的

年収だけで見ると、セキュリティやインフラ寄りの職種はやや高めに見えます。ただし、入り口の難易度や必要スキルも上がりやすいため、高い職種に無理に寄せるより、今の経験から伸ばしやすい職種を選ぶほうが現実的です。

経験年数別の年収目安

経験年数別の年収は、公開統計だけで厳密に切り分けにくいため、ここでは20代平均398万円と職種別データ、一般的な求人レンジを踏まえた概算として整理します。

  • 未経験〜経験1年未満: 300万円〜380万円前後。ヘルプデスク、運用監視、テスト、初級開発などが中心になりやすいです。
  • 経験1〜3年: 350万円〜450万円前後。開発、構築、詳細設計、運用改善の経験が積めると上がりやすくなります。
  • 経験3〜5年: 420万円〜550万円前後。基本設計、リーダー補佐、顧客折衝、クラウド構築などがあると評価されやすいです。
  • 経験5年前後: 500万円以上も狙える場合あり。上流工程や専門領域の経験があるかで差が出ます。

20代後半で年収が伸びやすい人は、単に在籍年数が長い人ではなく、担当工程が広がっている人成果を職務経歴書で説明できる人専門性が見える人です。

年収を上げる転職戦略

20代ITエンジニアが年収を上げたいなら、応募社数を増やす前に、どの経験を次に取りにいくかを整理したほうが結果が出やすいです。

  • 工程を上げる: 実装だけでなく、要件定義、基本設計、顧客折衝、運用改善まで経験できる求人を選ぶ。
  • 専門性をつける: クラウド、セキュリティ、データ基盤など、需給が引き締まりやすい領域へ寄せる。
  • 企業タイプを見直す: 同じ職種名でも、自社開発、SaaS、SIer、受託開発で評価制度や昇給幅が異なる。
  • 職務経歴書を先に整える: 使用技術だけでなく、担当工程、改善内容、成果まで言語化する。

求人の比較で迷う場合は、IT転職エージェント比較7選を先に見て、自分の経験に合う担当者がいるサービスを絞るのも一つの方法です。

また、専門性で年収を伸ばしたい人は、クラウドエンジニア転職は未経験でも可能?AWS資格より先に見るべき現実セキュリティエンジニア転職は未経験でも可能?仕事内容・必要スキル・転職ルートを解説QAエンジニア転職はきつい?仕事内容・年収の見方・向いている人のように職種ごとの難易度を確認しておくと、ミスマッチを減らしやすくなります。

年収だけで選ぶ注意点

年収は大切ですが、20代の転職では年収だけで判断すると、あとで伸びにくい環境を選んでしまうことがあります。

  • 職種名だけで判断しない: エンジニアと書かれていても、実際は監視や問い合わせ対応が中心のことがあります。
  • 次に積める経験を見る: 今の年収が少し上がっても、設計や構築に進めない職場だと中長期では不利になりやすいです。
  • 評価制度を確認する: 昇給基準が曖昧な会社では、転職直後の年収が上がっても伸び悩むことがあります。
  • 未経験者は入口の現実性も重視する: 最初から高年収だけを狙うより、入社後に経験を積みやすい環境を選ぶほうが結果的に年収を上げやすいです。

特に未経験者は、年収が高い求人よりも、何の経験が積めるかを優先したほうが、2社目以降の選択肢が広がりやすくなります。

20代ITエンジニアの年収は、平均だけ見ると398万円前後が目安ですが、実際には職種、工程、企業タイプ、専門性でかなり差が出ます。自分の現在地に近い求人を見ながら、次に積む経験を基準に転職先を選んでいきましょう。

出典: doda「平均年収ランキング 2025年版」「ITエンジニアの平均年収はいくら?」、JAC Recruitment「IT転職20代の転職事情」。dodaの技術系(IT/通信)20代平均年収は398万円。職種別金額も同系統データを参考にしています。経験年数別の金額は公開統計のみで一律に示しにくいため、求人レンジも踏まえた目安です。